DRTのトランスファーテールをシーバスにも試してみてほしい

ルアーインプレ

DRTから発売されたトランスファーテールは早巻きやデッドウォークだけじゃない効き方を体感しましたので、タイニーとトランスファーテールについて考えてみました。

スロー巻きからの、デッドウォークでふわっとさせたあと巻き始めで65cm

新しくDRTのから発売された「トランスファーテール」がBACKLASHさんに入荷されていたので調達してみました。

普段、タイニークラッシュをVテール+ロールリップの所謂「ヨタ巻きセッティング」をローテーションに組み込んでいます。タイニークラッシュはもはやエサレベルで釣れる圧倒的信頼を寄せるルアー。ただ、リップがあることで、水を噛みすぎる印象もあり、ロールと不規則なふらつきを保ったまま流れの中でもっと水を切っていくような使い方ができると良いなぁと思っていました。

プレ値が付く前に当面で使う分を確保(色はK9とTiKで各1色ずつ)

もともとはバリアブルテールに爪楊枝を刺したシークレットチューンがオリジナルとしてあったもの。ドルフィンテールの角度を水平に持っていくことで、安定性と直進性を上げて早巻きで使おうみたいなコンセプトなのかなと。イメージはロールするボディのちからをテールで抑え込んで後ろ側のジョイントのバタバタに変換してるように思っています。(間違ってたらすいません)

引用:1977DIVISION

「トランスヨタ」セッティングは?

「トランスヨタ」は勝手に名付けました。ルアーを操作させた瞬間と次のアクションまでのふわふわした状態はトランス状態であり、それをよたよたと使うアクションなので「トランスヨタ」ですw(浅はかかよ)

トランス状態とは「〘名〙 (trance) 催眠状態やヒステリーにみられる、意識が常態でなくなった状態。自発的思考や意志決定が減弱し、無意識的行動が優勢になる。〔モダン辞典(1930)〕」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典

用意するもの

  • ルアー:タイニークラッシュ(買えない)
  • フック:BKK SPEAR21-SS size:#1
  • 貼る板オモリ:ざっくり1〜2g
  • グレネードシンカー:0.9〜1.2g(画像は1.2g)

板オモリと、グレネードシンカーの重さは塩分濃度や水温やレンジなど任意でやってみてください。ただあまり重い重量を背負うと、動きが死にます。

このセッティングで狙いたいこと

  1. ロールを強調させたい(水を叩いて魚を呼ぶため)
  2. 巻きを止めてもレンジをキープしたい(足場が高いポイントかつ、ドリフトで使うため)

1.ロール強調

人間からみたらウォブリングするルアーよりも、ロールしているルアーのほうが「ナチュラルな動き!」って思うと思うのですが、ロールは、魚に気づかせやすい効果があると思っています。

もともとクラッシュ9やタイニークラッシュはロールしやすいルアーとして設計されている(そうです)。参考:DRT白川さんブログ

グレネードシンカーをお腹につけて、ロングシャンクのフックで更にロールを強調する意図です。
※ 通常のヨタ巻きと違いアクションを入れるため、ラインスラックを巻き取り気味になるため、ロングシャンクでフックアップまでの効率をあげようという意図でしたが、SPEARの#1だと、リアフックが背中に乗ってしまうことがあり今後要検証です。

(以下余談)

特に、フラットサイド(側面が平らなルアー)がロールするパワーってすごい。(逆に細身のルアーがロールすると真逆の効果もあるのかなとか面白い)シーバスはベイトの下のレンジからベイトをロックオンしている中で、ルアーのシルエットが大きくなったり小さくなったりすると魚からすると逃げられるって思うんですかね。

  • ウォブル:アピール
  • ロール:ナチュラル

この対比って、ホントなんかなって思うことが多々あります。あくまで人間目線じゃないのかなって。規則正しくロールしてるベイトは見たことがないですし、ウォブルしているベイトって逃げる瞬間だけなんじゃないかなと。プラスチックの塊で魚と糸を介して騙し合いをするルアーフィッシングにおいてはエサに寄せたり存在感を出したり、逃げるものを抑え込んでしまうみたいな性質をお魚さんに聞いていくのが面白いんじゃないかなと。

(余談終わり)

2. レンジキープ

私のホーム河川は潮が大きく動くと、水面までの高さが2mくらいまで距離ができてしまいます。ラインが水についていてもルアーのレンジが上ずってしまうため、ビッグベイトはアクション云々の前で水をちゃんと掴むウェイトチューンが必須です。

流れを釣っていきたいシーバス釣りにおいて、ラインスラックを出した状態でルアーが浮き上がらないこと、ぐんぐん沈んでいかないような設定にするのを基本として捉えています。

  • SPEARの#1が1.5g(純正フックが1.2g)✕2で0.6g増
  • 貼る板オモリで1〜2g増
  • グレネードで0.9〜1.2g増
  • 合計で2.5〜3.8g増

干潮時と満潮時でも水温が違うこともあるので、グレネードシンカーでギリギリフローティングになるようにセッティングを出します。

タックルについて

  • リール:バンタムXG
  • ハンドル:バリアルハンドル95mm
  • ライン:VARIVAS アバニキャスティングSMP 3号
  • リーダー:VARIVAS オーシャンレコード40lb(矢引き。結束はFGノット)
  • スナップ:鉄腕スナップ#00

ルアーアクション

今回は明暗へのアプローチでした。この日のメインベイトは10cm前後のイナッコ。明暗の明るい側に溜まっていて、暗い側に入っていけないようなざわつきがありました。ベイトにロックオンしているような動きです。

  • 明暗に対してやや上流側に立ち、クロスでキャスト
  • 一度水を噛ませた上で明暗に流し込んでいく(ここでもうシーバスからは見えてるんじゃないかと)
  • 明暗に差し掛かったところで、グリグリっと巻き明暗から逃げていくような演出
  • そこでふわふわっと緩めのデッドウォーク
  • バイト

イメージはベイトがシーバスを発見して逃げていくような動きから、距離を詰めさせて止めたところでイケると思わせてバイト。これはお釣りで感じたことですが、フルキャストした先でのデッドウォークはバリアブルテールのmodeBよりもやりやすいかも、です。

このテールに限らずまだまだシーバスに効果的なビッグベイトの使い方ってあると思っていまして、色々検証しつつご紹介できればと思います。

上:ノーマルテール/下:トランスファーテール

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